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子どもが少々アレルギー(喘息系)にもかかわらず主人が子犬をもらってきてしまいました。

これって絶対にまずいと思うのですが、一人っ子のせいもありかたずけをするようになったり、生き物への愛情が出てきたりと色んな意味も含めて、なんとか良い方法はないものかと思っています。

ちなみになんとこれが室内犬の上、毛が長いのです。

お答え
 

喘息のお問い合わせですね。

さぞかし、ご両親としてはご心配のことでしょう。
喘息、アトピー、花粉症といったアレルギー疾患は、諸説が飛び交っており、それぞれのことだけで一冊の本が出来るくらいです。
ですから、ここでは自分の体験に基づいたお話にとめます。

ここで、アレルギー反応と言うことを少し理解しましょう。
そもそも人間は自分と自分でないものを区別するシステムを持っています。
もし、体内に異物が侵入してきた時、このシステムが働いてやっつけるわけです。多くの細菌やウィルスなどがこれに当たります。

ところが、このシステムが誤作動することがあります。
例えば、サバを食べて蕁麻疹が出るとか、スギ花粉で花粉症になるとか、といった本来なら無害であるはずのものに対して、過剰に反応してしまうのです。過剰に反応すると、結果として様々なところに炎症が起こります。アトピー性皮膚炎はこういった食事などが原因で皮膚炎が起こるものです。

喘息は同じく気管の炎症、花粉症は鼻粘膜の炎症ということになります。炎症とは読んで字の如く、体の火事のようなものです。
異物を除去しようとして体の中で起こるわけです。

その火を消すのに色んな薬が出ています。
喘息に対しては気管支拡張薬、花粉症に対しては抗アレルギー薬などがあります。特に重症の場合、いい換えれば火事の勢いが強い時には、ステロイドを使います。

ステロイドに関しては皆さんもご存知のように副作用のことが取りざたされています。強いお薬ですから、そういったことも心配になるのは当然です。
しかし、その主作用のことは誰も問題にしません。ある種、使い方さえ間違わなければ、魔法の薬ともいうぐらいよく効きます。火事の勢いを押さえるのにはステロイドは特効薬なのです。

それに対して民間療法はステロイドの危険性ばかりを強調しているようです
「消火薬をばらまくと回りに白い粉がばらまかれてあとあと大変だ。
だから、消火薬は使わずに、別のやり方で火を消そう。」
なるほど、それが効果的なこともあるかもしれません。しかし、その結果、火事が勢いを増して、隣の家に燃え移ったことは知らされていません。そんなことをいったら、商売が成り立ちませんからね。

結論を先にいえば、専門家の指示の下に使うステロイドは怖くないということです。 と同時に、東洋医学的なアプローチは、火事の勢いがおさまった時には有効なこともあるということです。
ただし、その効果は民間療法の場合、あくまでも商売を目的とした人が混じっている ため、気を付けないとだまされる可能性もあるということです。

もうひとつ、この反応は心理的要因が強く影響するということを知っておかなくてはなりません。
たとえば、植物の漆にかぶれる人を連れて、山に行きます。目隠しをして何でもない葉っぱで腕をさわり「あ、漆の葉っぱだ」というだけで、 腕に蕁麻疹が出る方もいます。

喘息なども、ストレスで悪化することはよく知られています。
かくいう僕もアトピー、喘息、花粉症とアレルギー御三家を体験してきました。いかに、精神的な問題が大きかったかは証明済みです。
とくに、子供の場合、両親や家庭内の問題が子供の身体症状に出るということもありますから、単純に食事などを変えれば良いというものでもありません。かえってあれこれと過保護になることで症状を長期化させることすらあります。

夜中にごほんごほんと咳をしていると、うちのオヤジは良く怒鳴りました。「うるさい。がまんしろ。」と。
彼は精神科の医者でしたので、僕は寂しい思いをしたものです。ですが、そんな咳も大学に入った途端なくなりましたし、煙草をパカパカ吸っても大丈夫です。いまだに、あの喘息が何が原因だったのか分かりません。

アトピーはもっと小さい頃でした。
毎週、皮膚科で薬を塗って帰ってくるという生活でしたが、いつのまにやら治ってしまいました。その頃、うちの母親と姑の仲がどうだったかは忘れましたが、きっとそれが原因に 違いないと大人になった僕は思ってます。話しはずれますが、嫁いびりの強い地方には乳がんが多いというまことしやかな説が医者の中では存在します。(その地方は内緒です)
そういった意味では、僕のアトピーも喘息も大きな要因の一つが精神的なものだったのでしょう。

では、どうやって治ったのか。
よく分かりませんが、多分、自分自身が歳相応の自立を果たしてきた結果ではと思っています。自立するということは心理的に自己と他者(非自己)を区別するということですから、あながち関係ないとはいえないのではないでしょうか。 母親とべったりの関係というのは、母親を自分の一部だと認識することです。つまり、自分と他人の区別がつかない、いい換えれば、他人は自分に従うべきものだという未熟な状態です。

成熟するということは、自分以外の人間にも人格があって、自分と同じように感情があるということを分かることです。 言葉では簡単ですが、実際にそうできるかというと、むずかしい問題です

時として、他人に対して頭に来たり、怒ってみたりという時、相手の人格を自分の一部だと勘違いすることが多くあります。ましてや、親子の間では、ほとんどすべての状況で自他の区別を付けられないがための事件が起こってきます。ですから、親御さんとしては、子供の成熟度は自立性はどうであるかを見ておくことが 大切です。そして、それにも増して、自分自身の自立が出来てきているのか、子離れが出来ているかをチェックすることも大切です。

普通の状況であるならば(何をもって普通と言うかは問題ですが)子供はいつの間にか成長し、親離れをしていきます。それと同時に症状も軽くなったり、あるいは、なくなったりしていくことが多いようです。ですから、専門医とよくご相談し、そして、いずれは治ってしまう可能性の方が高いと思っているのがよいと思います。

なお、ご質問の動物の体毛に関しては採血で反応があるかどうかが分かります。一度試されるのもいいかと思います。

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