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2ヶ月程前、朝起きると腕が痛くて、少し動かしていると収まるという状態が1週間くらい続きました。しばらくして、上腕のはれに気づき整形外科を受診しました。

先日、MRIの結果、脂肪腫が肩の少し下の、三角筋の筋肉の下にできていると言われました。5センチくらいとのことですが、さわった感じでは横幅のようで、縦幅は1・2センチのようです。

このまま、1年に1度くらいMRIをとりながら様子をみても大丈夫だと思うといわれたのですが、不安です。
手術でとってしまいたいのなら、場所的に大変だけど方法を考えてとりましょうかとも言われました。脂肪腫のなかにも、悪性のものもないわけではないと聞き、自分としては、心配しながらいるよりも手術でとってしまいたい気持ちです。

手術の後遺症としては、腕が上がりにくくなったり、力が弱くなったりすることが考えられるとのことでした。

今の腕の状態は、以前のような痛みはありませんが時々熱っぽかったり、軽い痛みを感じることもあります。それは、脂肪腫が筋肉の下にできていて押されたりするからなのでしょうか?

手術をする場合としない場合、又、MRIでは良性悪性の判断はどの程度できるものなのでしょうか?
是非、お返事をお願いいたします。

お答え
 

脂肪種ですか。
小さなものから大きなものまでありますが、気になりだすと結構厄介ですね。
本来生まれた時からあるもので、まずめったに悪性になったり、大きくなったりはしません。ただ、その固まりがあることで、神経を圧迫したり、見た目が悪かったりした時には切除する対象になります。

表面にある場合は簡単に取れますが、奥にあったり、重要な臓器や血管に接してある場合には手術は少し難しくなります。
この場合は三角筋の後ろだと言うことですので、そんなにやり辛くはありませんが、少し難しいと言う感じでしょうか。

本当にこれが原因で痛みや運動障害が出てるとすれば、思い切って手術をするべきでしょう。ただ、この文面から想像するに、様子を見ていても良いのでは、とも思います。

MRIでおおよその悪性か良性かの判断はつきます。 とくに定期的にMRIをやればさらに良く分かります。が、本当に診断するなら、やはり手術です。
しかし、意外に手術後に脂肪種は取れたものの、その周りが癒着したり、瘢痕になったりと言うこともありますので…。
人様の体に何かするということはそれなりのリスクも生じるわけです。毎日、毎日四六時中気になって、なおかつ症状が辛いのなら即手術ですがそうでなく、なんとなくと言う感じであればもう少し様子を見ていくと言うのが一般的な選択だと思います。あくまでも、治療はメリット、デメリットを秤にかけてやるものですから。

それにしても、こういったものが気になるのは人情ですね。
医者に「これはまず悪性になりませんが、まれに0.00何パーセントで悪性になることもあります。」と言われた途端、その可能性はコインの裏表(50%50%)ぐらいに患者さんには感じられます。
ひどい時には、あの医者も家族も事実を隠していってるに違いない、とすら思う方もいらっしゃいます。

かく言う私も、先日ヘルニアの手術を受ける時には、少し色んな可能性を考えてしまいました。麻酔がうまく覚めるかしら。脊髄は大丈夫かしら。後遺症と再発はないのだろうかと。

結局、選んだ理由を明かせば…。もし、万一の場合(たとえば、医者が意図せずにトラブルが起こることは往々にしてありますから)でも、この先生なら何があっても自分は文句は言わないという点でした。幸い、自分の専門範囲でしたし、そういう先輩もいましたので安心して手術を受けることが出来ました。

多くの患者さんの場合、それが分からないから問題なのだ、とおっしゃるかもしれません。
たとえば、余談ですが、このホームページのご意見に「ヤブイシャを教えて下さい」と言うのが多く見られます。しかし、一般的にヤブイシャと言うものは昭和30年代ならいざ知らず、今や検査機器や医学自体の発達により、かなり治療は進んでいると言えます。かつて言われていたヤブイシャはあまり存在し得ない状況です。学問的にはね。

一人の医者で頼りなければ、もう一人の医者に聞けば良いだけです。
セカンドオピニオンが一致すれば安心です。
にもかかわらず、多くの方が現在の医者に対して不信感を持たれているのも事実です。そのため医者をドンドンと移っていく「ドクターショッピング」ということすら日常茶飯事になっています。

これは、国民皆保険という我が国独自の制度がすでに構造疲労してきたことを意味します。つまり、本来日本人が求める、人と人との信頼関係と言うものが医療においてことさらクローズアップされて来るからかもしれません。
歌舞伎町でナイフを突き付けられても怖がらない人でも、病気になると違います。自分の身体のことになると、ひとは恐怖のどん底に落とされるのです。その恐怖を救うには、現在の医療システムは時代遅れとしか言いようがないのです。

かつては「俺に任せておけ」といったタイプの医者が多くいましたが、今やそんなことを言おうものならマスコミや週刊誌の餌食です。
そこで医者は自己防衛の為に患者さんにすべてを話すことになったのです。言い換えれば、患者さんに治療方針まで決定させているわけです。

これはおかしな話しです。ある種患者さんのご希望に添うとしても、言いなりはおかしな話しです。
どう考えても病気に関しては医者の方が知識を持っているんですから、あくまでも治療方針は医者が決めるべきでしょう。現実にそういった弊害が多く見られます。今回の場合も少しその傾向があるかもしれません。結局、患者さんが初めての医者を信じられないのと同じくらい実は医者も初めての患者さんを信じていないのです。

その信じられるかどうかは、やはり互いに時間をかけて築かねばならないでしょう。ですから、まずセカンドオピニオンを求めて下さい。
そして、それが一致したなら、その治療方針は信頼に値するわけですから、それにしたがって下さい。次に、その二人を比べてどちらが御自身にぴったりと来たかどうかを判断してください。

御自身にぴったりとした医者を選んで、信頼関係を構築して下さい。そして、初めて手術なり何なりに踏み切るというのはいかがでしょうか。医療を学問としてと、人間関係の二点に分けてお考えになれば、おのずと答えは出てくるでしょう。

言い換えれば、まずこの病気に対する診断と治療法は正しいのか。次に、この先生で良いのか。その為には何かあっても恨みっこなしで治療やトラブル解決に一緒に向かえるかどうか。
これが大事なような気がします。

この見方でもう一度その先生と接して下さい。
答えは自ずと出てくると思います。

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