教育的入院というのは、自己コントロールがうまくいくように生活指導をする目的で入院してもらうことをいいます。
糖尿病は患者さん自身が自分の病気について、よく理解することから治療を始まります。受け身の治療では、けっしてうまくいかないのです。したがって、食事や日常生活を見直す教育的入院はよい機会です。
ただし、退院したあとの生活管理が大切なのは、いうまでもありません。そのため、とくに食生活など奥様の役割は大きくなってきます。
糖尿病はご主人だけが生活をコントロールすればいいというものでありません。
実際にも中年以降のご夫婦そろって糖尿病、高血圧という患者さんが、外来にも数多くきます。
概して、糖尿病科の先生は厳しい先生が多いようです。多くのわがままな?患者さんを扱ってるからかもしれません。
そこで、奥様の力が大切になります。
まずは、少しでもデーターが良くなったら、褒めることです。
そして、それを維持するように叱咤激励することです。
ともすれば糖尿病は病気になったのが、ご本人のせいだと決め付けられてしまう傾向があります。
無用なストレスが常にご本人に掛かっているのです。
ですから、患者さんは医師の指示に天邪鬼のような行動をとってしまいがちです。
そこのところをやさしく汲み取って、自分の子供のように方向付けして上げられるのは奥様しかいないのですよ。
まずは、褒めてください。そして、一緒に喜び、一緒にがっかりしてくださいね。
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