顆粒剤というのは,粉末の薬にでんぷんや乳糖などの形を整える,あるいはかさを増やすための物質を加えて,水やアルコールなどで練ったものを,乾燥させて作ります.
粉薬だけでは容器や包装にくっついたり,量が少なすぎて飲みにくかったりするものを顆粒にしたり,錠剤を作る前に,いったん顆粒の形にしてから作る場合などがあります.
また,胃で溶けると胃酸で分解されてしまうような薬の場合は,腸で溶けるような形にする必要があるので,粉のままでは難しいために顆粒の形にすることもあります.
顆粒の形にすれば,味付けなどもできますので,苦い薬を子供に嫌がられないようにする,といった工夫も出来るわけです.
いずれも,顆粒の形にしている場合はそれなりの理由がありますので,顆粒剤をむりにかみ砕いたり,すりつぶしたりなどしないよう,気を付ける必要があります.
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