心臓の拍動数は成人で1分間に平均72回。生まれたての赤ちゃんでは140回ほど。
この拍動は、好きな人に出会ったり、運動したり、精神的な興奮状態などにより変化します。
1分間に平均70回として、1時間で4200回。
1日で約10万回。これで、人生80年を生きるとすると、なんと約25億回も拍動することになります。耐久力はそうとうなものです。
1回拍動すると、約60ccの血液が送りだされます。1分間で3〜5L。1日では7000L。これはタンクローリー車1台分に相当します。
そして、一生の間には160万立方メートル以上の血液を送りだすことになります。
心臓の重さは450g、大きさはこぶしよりやや大きめ。それにしても心臓は、よくこんなに、休みなく働けるものです。
重さは体重の約150分の1にしかすぎませんが、心臓で使用する血液は体の全血液の20分の1。
かなりたくさん使うのも特徴です。
ところで、人間の「心」はどこにあるのでしょうか。
人間の精神をつかさどるところは脳です。心は当然、脳にあるということになります。
それはそうとして、脳の専門医である私がいうのもヘンなのですが、心はやはりハート。心臓にあると考えたいものです。
美しいものを見てざわめき、静かなるものを感じて平穏になる。心はハート=心臓にあると考えたい。
そのほうが、しっくりとすると思うのですが、みなさんは、いかがでしょうか。
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