「命にかかわる頭痛」について最終的にまとめてみましょう。ポイントは3つです。
(1)朝、起き抜けに痛む頭痛
(2)突然、激しく痛み、吐き気を伴う頭痛
(3)手足のしびれや麻痺を伴う頭痛
このとき、めまい、嘔吐、ケイレンなどが同時に起こる場合は、とくに注意が必要になります。また、いつもは経験したことのないような頭痛に襲われた場合も要注意です。
しかし、この項の最初のページにも書きましたが、外来にこられる方のほぼ9割以上は心因性による頭痛。手術を必要とするような頭痛は案外少ないものです。気になる頭痛は怖がらずに、まず専門の医師による診断を受けてください。
それでは、頭痛(危なくないもの)のタイプをお酒で見分ける方法についてお話してみましょう。
お酒を飲むとやわらぐ頭痛は、筋緊張性頭痛(しめつけ型)。逆にお酒を飲むと激しさを増す頭痛は、血管性の頭痛(脈打ち型)。血管性の頭痛は、市販されているハンディな酸素ボンベで治ることがあります。酸素を吸うとピタリと頭痛がおさまることも多いもの。一度試されてみてはいかがでしょうか。
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