英語でLiveという単語があります。ご存じのように、これは「生きている、生命がある、生活する」という意味です。
Livelyという形容詞になると「元気のよい、活気に満ちた、陽気な」という意味です。私たちも、いつも活気に満ち、明るく元気で、生きているという実感を持ちながら生活したいものです。
しかし、私たちが、これと逆な生き方をしたらどうでしょう。物事に悲観的になり、後ろ向きにクヨクヨして、心配ばかりして生きたらどうでしょう。それは、Liveというスペルの中にすでに答えが用意されているのです。Liveを逆から読んでみましょう。すなわち、Evil。これには、「悪い、よこしまな、悪意に満ちた、不幸な、罪悪、悪害、災難」などという不吉な意味が込められています。この単語にTheをつけると、これはズバリ、「悪魔」という意味に転じます。
Liveを逆に読むと、Evil。まさに、正反対の意味に転じてしまうのです。生きるということを、逆転して読み込んでしまうと、逆の意味になる。それは、医療の現場にいる私も、十分に実感していることなのです。
例えば、いじめ。私は、いじめで自殺するくらいなら、登校拒否したほうがいいと考えています。どんどん逃げてかまわないのです。逃げるのも生きるための大切な手段。その方が少なくとも前向きでLiveに近い生き方です。自分を追いつめてLiveしなくなる、自殺するのは罪悪です。
どうか、どんどん逃げてください。転校してください。登校拒否してください。
LiveとEvilの関係、きわめて示唆に富んでいると思うのです。
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