子供に熱が出た場合、一般的には"おでこ"をまず冷やします。
これは、間違いではありませんが、気持ちがいいだけで、あまり熱を下げる効果はありません。
熱を冷ますには、頭のほかに、首、脇、足のつけ根など、比較的皮膚の表面近くに血管が通っている箇所を冷やしてやると、より効果的です。冷蔵庫や冷凍庫で冷やすアイスノンなどの、簡易の氷まくら(蓄冷水)をタオルで巻き、首の周りにあてて固定してあげるとよいでしょう。
ところで、よく布団をたくさんかけ、汗を出させるようにする方がいらっしゃいますが、夏場はタオルケット一枚で十分です。
発熱で忘れてはならないのが水分補給です。脱水症状を起こさないように、スポーツドリンクなどを白湯で半分に割って与えましょう。半分に割るくらいが、子供にとっては、いちばん吸収しやすい状態になります。
アメリカなどでは、シャワーの水で体を冷やすようですが、文化の違いなのでしょうか。確かに、熱を下げるという点では効果がありますが、心臓にかかる負担を考えると、あまりお勧めできません。
逆に熱いお風呂に入れる方もいますが、新陳代謝が促進されすぎ、水分が体の外に出てしまい、脱水症状(発熱、脈が早くなる)を起こすことが多いもの。これも、お勧めできません。
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