おできは痛いものですね。
お話を伺っていると、脂肪腫というより、アテロームというもののような気がします。
アテロームとは生まれつき皮膚が内側に迷入している状態を言います。いわば、皮膚が内側にめり込んでいる状態です。
皮膚は常に新陳代謝を繰り返します。そのために垢が出てくるわけです。垢とは古くなった皮膚の表面ですね。
それが、皮膚が内側にめり込んでいるために皮膚の下に袋状となってたまっていくわけです。
それだけでは、特に問題はないのですが、時にそこにばい菌がくっついて炎症を起こしたり、膿を持ったりします。そうなると、赤くはれ上がります。
このときは中の膿を出すべく切開排膿します。一回ならばこれだけで十分ですが、繰り返す場合があります。その場合は、炎症が治まったら、その袋ごととってしまいます。
普通は局所麻酔で大丈夫ですが、表面には少ししかでていなくとも、氷山と同じでねっこはかなり大きいものとなっています。ですから、結構時間も掛かります。2−30分というかんじでしょうか。
外科か形成外科で取ってもらうと良いと思います。あまり痛くはないはずです。 |