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早朝、母が突然「頭が痛い」って嘔吐した。救急車で運ばれ3時間後に手術が行われ、病名はくも膜下出血。クリップで破裂したところを留めて手術は無事成功。

4日後からの合併症もないように思われたが、再度のCTで手術をしたとこの下に膨らみが見えるとのことでほっといたら又破裂する可能性がある為、最初の手術から2週間目に又手術。2度目の手術をする前日までは歩く練習をする程の元気だった母が、再度の手術後1週間たっても言葉をしゃべることができず、右半身付随のまま・・
先生の言うことには今の段階ではなんともいえないとのことですが、ほんとにそうなんでしょうか?
最初の手術の時にもう一つの膨らみは発見できないもんなんでしょうか?

手術後の脳のレントゲンをみたときに「この黒い部分がちょうど右半身の神経になるので麻痺の可能性がある」と言われました。リハビリで動く可能性はあるのでしょうか? せめて言葉だけでも話せるようになってほしい・・・

お答え
 

くも膜下出血は脳動脈瘤という血管のこぶが破裂して起こるものです。動脈瘤を小さなクリップでつまんでしまうか、血管内手術といって動脈瘤の中にコイルを詰めて血液の流れをシャットアウトする方法があります。
いずれの場合にも、1−2%は手術で止めきれない、あるいは、動脈瘤が残ってしまうということがあります。

逆にクリップやコイルの詰め方如何によっては、正常な血管を狭窄、閉塞してしまうことがあります。
相手は血液の流れという流体なので、予想できないことは起こりえます。

お母さんの場合、文章からはなんとも判断できないというのが感想です。
つまり、言い換えれば、あなたご自身も納得されていないのですから、主治医からよく説明を聞かれたほうがよいと思います。

はたして、動脈瘤が一回目の手術の後、新たに出きてきたものなのか、それとも一回目の手術でクリップがうまくいかずに元の動脈瘤の一部が残ったものなのか、はたまた、2個動脈瘤があって、破裂したほうを先に手術し、残ったものを二度目でやったのか。
また、2回目の術後症状が出てきたのは、術中に破裂したのか、二回目の手術のクリップが原因で血液の流れが悪くなって脳梗塞を起こしたのか。
あるいは、手術はうまくいったのに、それこそ、全身麻酔の手術をしたということで新たに脳梗塞なんかが起こったものなのか。(こういったことも起こりえます)
ホルモンのバランスが崩れたのか。

あるいは、脳血管攣縮(れんしゅく)がすこし遅れてやってきたのか。(この脳血管攣縮というのは、くも膜下出血の後、1−2週間、脳の血管がぎゅっと締まってしまい、脳梗塞が起こるものです。)ぎりぎりの状況で流れていた血液が、麻酔によって血圧の変動があり、脳梗塞となったのか。
手術もうまくいったのに、麻酔もうまくいったのにというのであれば、脳血管攣縮が予想以上に強く起こってしまったということが考えられます。

もし、2回目の手術直後、麻酔から意識が醒めることなしにというのであれば、それは手術中に何かが起こったということです。逆に、一度はっきりと醒めて、その後から悪くなったというのであれば、それは、手術はうまく行ったのに何かが術後起こったということのような気がします。
さらに付け加えれば、それが明らかなミスか不可抗力か、それともまったく思いもよらないことによるのか・・・・判断しかねます。

ですから、やはり主治医によくご相談ください。
いつ、何故をちゃんと聞くこと、皆さんが納得するまでちゃんと主治医に説明を求めてください。
それでも、原因がはっきりしないことがあるのも事実です。ですが、そうだという納得がいくまで、やはり話は聞かれたほうがよいと思います。

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