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このエッセイは『ばんぶう』(日本医療企画)に掲載されたものです。
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  自民党総裁選をみて(2001)
 

自民党総裁選で小泉氏が圧勝というニュースが流れてきた。国民感情からすれば、当然の結果であろう。

かつて、アメリカ経済がベトナム戦争後の暗い影を従え低迷していた時、国民はみずからの大統領にレーガンをおいた。

誰がやっても同じだが、せめてレーガン大統領の良いところは「我々は偉大である。なぜなら我々はアメリカ人だから」と言い続けたところにあったという。

なるほど自信の回復こそ、彼の国に必要なところであった。

さて、我が国はといえば、かつてないデフレ・スパイラルの第二ステージ、閉塞感は厳しい状況を生んでいる。戦後55年の一党支配は、資本主義の行き詰まりと共に構造疲労を随所で起こしている。築55年の古屋と同じで、建て替えを迫られている。

構造改革を進める為には、多くの不良債権の処理が必要になる。単なる借金の問題だけではなく、人的財産をも含める。

つまり、まず、政治家の中の人的不良債権処理を進めねばならない。思い切って国会議員の数を半減させるぐらいのことが必要だろう。人口でアメリカの半分の日本の国会議員の数が倍以上というのはどうにも解せない。また、それを支える官僚の処理も進めねばならない話だ。

但し、どこかの会社のように、単なる営業成績のみで首切りを行えば、結果として、更なる人的財産の消費につながり、此処らあたりが難しい問題である。むしろ、ちゃんとした仕事をした官僚や政治家の給料を汚職をしないで済む位に上げる事も必要だ。

かつて、小欄で現代は明治維新に匹敵する時代だと述べた。外圧による開国と海外の植民地政策との戦いは、現代にも通じる問題であろう。国内の大手企業のうち一体何社が欧米資本下に入っているのか。そのことを見ても明らかであろう。

独立国家を保つ為に今必要なのは、国民の信頼を得る若いリーダー氏の登場であろう。

アメリカのブッシュ大統領もイギリスのブレア首相も40代後半から50代前半である。振り返ると、小泉総理は60歳を数えようとしている。

どうやら、日本の歴代総理は総理になった時には疲れ果ててしまっているようだ。まるで、知力、体力を使い果たした受験戦争の後の一流大学生である。

高杉晋作も坂本竜馬もずっと若かった。未成熟さの残るエネルギーは確かに危険もはらんではいるが、明治維新をやってのけたのは確かである。庶民は彼らに希望を託せた。

寿命が後10年の政治家氏が何を言っても無駄である。誰も、信用は出来ない。だって、その時には生きちゃあいないんだから。だが、後20年の寿命の政治家ならば話しは違う。一つ間違えば、生き恥をさらす事にもなり兼ねない。

願わくば、新総理に申し上げたい。

表向きの人事改革は一見成功しつつある様にも見えるが、いかんせんお年寄りが多すぎた。

人の嫌がる大変な処理を済ませたら、多くの中年(失礼!)女性がキャーっとなるような、ハンサムな40代後半の総理をお作りなさい。能力など二の次である。

我々日本人に今必要なのは、未来に希望を持てるということだから。

野茂が新庄がイチローが大リーグで活躍する世の中、別に政治でも優秀な人材の輸出入があってもいいかもしれない。どうせなら、いっそアメリカの第五十何番目かの州にでもなってみるのも良いんじゃないかといった友人もいた。

独立国家である為には、実現不可能な話であるが、それぐらいの思い切った事を発想しなければ、現在の状況は抜けきれないのかもしれない。

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